バレーとバレーと時々何か

ネット弁慶のメモ用紙

2023年の春高バレー(男子)の個人的見どころ

年も明け、年始は何かと忙しくなる時期ですね。かくいう僕は何もないので暇でした。

やったことと言えば春高バレー*1のトーナメントを眺めるくらいですかね。

 

暇なのでバレーボールについてでも語る場を設けようかなと思いました。誰かと意見のラリーでもできればいいかなとか思ったりしています。

 

僕は全国大会に出たこともなければ、何かバレーに関する記事を書いたこともなく、はたまたバレーに携わる仕事に就いている訳でもないので、この記事は某巨大掲示板作成者風に言えば、ただの感想になります。

 

それでも、バレーファンのどうしようもなく暇な時間を少し有意義だけど暇な時間に昇華できれば幸いです。

 

 

 

春高バレーについて語る前に・・・

春高バレーの個人的見どころ」と称しながら、もう少し駄文が続きます。許してください。許せない人はこのセクションを飛ばしてください。

 

今のバレーボールってどれくらい人気なの?

ハイキュー!!の効果や日本代表のレベルが上がっていることなどから、最近はバレーボールが結構話題になっているのかな~と肌で感じます。

 

中学生や高校生が入りたい部活動では、複数のサイトを確認しても各々TOP10には必ず入っている印象です。

バレーの試合の解説を聞いていても、選手の入部理由として「ハイキュー!!を見て自分もバレーがしたくなった」という声もたまに聞きますし、徐々にバレー熱が高まってきているのが感じられます。日向と影山のような変人速攻を試合でやるのはほぼ不可能だろう。

 

国際大会(オリンピックやワールドカップ)はバレーをあまり知らない人でも見るくらいですし、YouTubeでもバレーを題材とした動画が上がるようになったり、認知されるようになったりしています。

 

しかし、バレーボールは人気と言えど、野球やサッカー、バスケットボールなどと比較してしまうと、Vリーグや学生バレーのメディアの露出はまだまだ下火というのが現実・・・。

 

だんだんと人気になってきているのは間違いないですけれどもね!

 

高校バレーは面白い!

国際大会、Vリーグ、学生バレーなどカテゴリーはいろいろありますが、やはり春高の見どころと謳うくらいなので高校バレーについて語りたいと思います。

 

学生バレーの花形は高校バレーだと思います。小学生、中学生、大学生のバレーの試合は地上波では行われませんが(多分)、高校生のバレーは地上波で放送されることもあります。インターハイ*2春高バレーがまさにそうですね。

 

また、高校生は進路が分岐する点も一つの魅力になるかと思います。

 

小学生は中学校に進学します。義務教育なのでこれは当然ですね。

全国クラスのバレーや強豪校でバレーをやりたい中学生は高校に進学します。

しかし、高校生は卒業後に大学でさらにレベルアップを図る方、実業団に入る方、卒業後数年して海外へ挑戦する方など、卒業後の進路がわかれています。9割以上は大学に進学されますが、やはり道がわかれているのは面白いですね。

 

そして1番の魅力は、インターネットでの配信が豊富なことですね。

 

スポーツブルというサイトでは、春高バレーの試合や、都道府県予選の試合などが見られます。各高校のSNSによる配信があり、中でもInstagramYouTubeでの配信は盛んです。2022年では駿台学園高校の男子バレーボール部が公式アプリを発表しましたね。

 

どこにいてもバレーボールの試合が見れるというのは本当に熱いです。特にコロナ禍で一度も現地で試合を見ることができなかった2020年度と2021年度は本当にお世話になりました。

 

パソコンの画面に向かって叫ぶ成人男性の姿は奇異なものであることは否めないが、それほど熱くなれる高校バレーはやはり素晴らしい。

 

「すげえ!」「かっこいい!」 それでいい

バレーボールを見ようとしても「ルールがよくわからない」、「誰に注目するの?」などなど試合への疑問は中々多いと思います。

 

バレーボールは、自チームのコートにボールを落とさず相手チームのコートにボールを落とすスポーツ、正直これだけ分かれば良いと思います。

 

サッカーも細かいルールがありますが、相手チームのゴールにシュートをすれば何はともあれ叫びますね。2022 FIFAワールドカップで浅野選手がドイツ相手に2点目を入れたとき、おそらく渋谷の街はジェットエンジンよりうるさかったと思います。

 

バレーボールもそんな感じで、応援しているチームの選手が相手コートにスパイクを叩きつけたときに叫べば大丈夫です。叫びたくない人はガッツポーズでOKです。

 

細かいルールは試合を見ていくうちに何となく理解しますし、理解しなくても得点だけ見ておけばどっちが勝っているかなんてわかります。

 

誰を見れば良いのかなども気にせず、点取り屋のスパイカーを見ておけば「この人かっこいいな」となります。そのうち、セッターに対して「今のセット半端ないって!」だったり、リベロに対して「そのカバーはやばすぎるって」だったり、別のポジションへのかっこよさは後から気付きます。仮に気付かなかったとしてもバレーボールは面白いです。

 

「この人すげえ!めっちゃかっこいい!」

 

そんな想いが、あなたをバレーの沼へと引きずり込むのです。

 

 

2023年の春高バレーの注目ポイント

ということで、春高バレーについてようやく語ります。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。飛ばした方、賢いです。

タイトルにもある通り、ここでは男子のみについて書いていこうと思います。女子については書きませんので、ご了承ください。

注目ポイントとは言っていますが、個人の感想に過ぎないので大目に見てください。

 

トーナメント表

とにもかくにもまずはトーナメント表ですね。まずはこちらを確認していきましょう。

春高バレー2023トーナメント表

本当は公式HPから持ってきたかったのですが、著作権についてよくわからなかったのでExcelで自作しました。見づらい?頑張れ!

トーナメント表に色のついた枠線がありますが、本記事ではトーナメント表の見方を以下のように単位分けして呼ぶことにします。

  • 緑色:A~Hゾーン
  • 黄色:左上、左下、右上、右下
  • 赤色:左側、右側

ゾーンとは、ベスト8単位に切り分けられたブロックのことをゾーンと呼びます。公式的な呼び方となっていますので、詳しくはググってみてください。黄色枠や赤色枠単位での公式的な呼び方は存在しないので(もしあったら教えてください)直感的に分かるような呼び方をしております。

 

個人的注目ゾーン

ここでは個人的に注目しているゾーンとそのゾーンの注目高校や注目ポイントについて紹介します。

 

Bゾーン

Bゾーンで注目している高校は以下3校です。

 

上記高校の今年度の主な成績や注目選手などを簡単に紹介していきます。

 

一関修紅高等学校(2年連続14回目)

東北大会準優勝

インターハイベスト16

国体*3ベスト16(岩手選抜)

 

一関修紅はセッター石川愛礼選手(3年)の正確なトスから繰り広げられるコンビバレーが注目です。石川選手は中学時代にU-15の代表選手としても選ばれており、インターハイでは優秀選手として表彰もされていることから実力や経験は豊富です。岩手県としては全国の最高成績はベスト16なので、今大会で初のベスト8を目指してほしいです。

 

開智高等学校(28年連続28回目)

近畿大会ベスト8

インターハイベスト8

国体7位(開智)

 

開智は選手の攻撃力が高いところが注目です。特にカズンズ海選手(2年)は2022年のアジアU18代表選手でもあり、そのパワーは非常に強力です。開智高校の戦術として、カズンズ海選手を出さないこともあるのですが、1戦目に聖隷クリストファーと戦うので、1戦目からもしかしたら起用されるかもしれませんね。

 

聖隷クリストファー高等学校(2年ぶり14回目)

東海大会ベスト4

インターハイベスト8

国体ベスト16(静岡選抜)

 

聖隷は小野駿太選手(2年)の鋭い攻撃が注目です。小野選手は2022年のアジアU18代表選手であり、ベストアウトサイドヒッター賞も受賞されています。サーブにスパイクにその威力には驚きです。194cmと高身長な夏目幸輝選手(2年)のブロックも楽しみです。静岡県予選ではブロックで大活躍されていました。

 

Eゾーン

Eゾーンで注目している高校は以下3校です。このゾーンは強豪校が一部に固まっているので1日目から目が離せません。

  • 鎮西高等学校(熊本)
  • 松本国際高等学校(長野)
  • 昇陽高等学校(大阪第一)*4

 

上記高校の今年度の主な成績や注目選手などを簡単に紹介していきます。

 

鎮西高等学校(14年連続35回目)

九州大会優勝

インターハイ3位

国体優勝(鎮西)

 

鎮西はやはり舛本颯真選手(3年)に注目です。高い打点とコースの打ち分けは世代No.1と言えるでしょう。1年生の頃から出続けており実績もあるため、集大成と言える春高での活躍が期待されます。他のアタッカーである平田悠真選手(3年)や井坂太郎選手(2年)も攻撃力の高い選手なので注目です。松本国際と昇陽の勝者と対戦するため、1戦目から楽しみな試合になること間違いありません!

 

松本国際高等学校(2年ぶり11回目)

北信越大会優勝

インターハイ3位

国体4位(松本国際)

 

松本国際は早い攻撃が注目ポイントです。レシーブから攻撃までを低いパスで繋ぎ、高速バレーで点を取るスタイルは有名ですね。中でも徳留巧大選手は(2年)特に注目選手となっております。松本国際で最も高い身長となる189cmでありながら早く動ける選手であり、高さと速さを兼ね備えた選手です。周りの選手のレベルも高いことから、全国でも強豪と呼ばれる存在ですね。

 

昇陽高等学校(初出場)

近畿大会優勝

インターハイベスト16

 

昇陽は2023年の春高出場校の中で唯一の初出場校となります。注目選手は秦健太郎選手(3年)です。193cmと高身長ながら、サイドのアタッカーとして活躍する選手であり、前衛後衛どこからでも打てる強力な選手です。昇陽はインターハイで鎮西にストレートで負けてしまいましたが、2セットともデュースに持ち込むという試合展開を広げており、また近畿大会ではインターハイ優勝の東山にストレートで勝利しています。初出場ながら、かなりの強豪としてこの大会に臨むことでしょう。

 

その他注目校

注目ゾーンを紹介しましたが、その他注目すべき高校についても紹介していこうと思います。

 

習志野市立習志野高等学校(千葉)(16年連続39回目)

関東大会優勝

インターハイベスト16

 

習志野はミドルを多用する攻撃と組織的なブロックがポイントです。196cmでサウスポーのミドルブロッカー小田周平選手(3年)は昨年からアタックにブロックに大活躍でしたね。ブロックでの得点やワンタッチからの切り替えしに注目です。2022年のインターハイや国体といった全国大会では細かいミスが目立ってしまいましたが、そこを修正できれば上位も期待できます。

 

駿台学園高等学校(東京第一)*5(13年連続15回目)

関東大会準優勝

インターハイベスト8

国体3位(東京選抜)

 

駿台は個々のレベルや組織力の高いチームです。選手層も熱いことから、相手を見て選手を変えるという戦術も見られます。1年生から活躍していたエースの佐藤遥斗選手(3年)はレベルの高い駿台の中でも一際目立つ存在であり、最後の春高の舞台でも大活躍をしてくれると思います。

 

愛知工業大学名電高等学校(愛知)(3年ぶり18回目)

東海大会優勝

国体準優勝(愛知選抜)

 

名電は両サイドの高い攻撃力に注目です。特にレフトでエースの笹本穏選手(3年)はJOC*6のMVP選手にも選出されており期待が高まります。3年ぶりの春高ということで全員が初めての春高となりますが、会場を沸かせるプレーを見せてくれることでしょう。

 

香川県立坂出工業高等学校(香川)(19年ぶり26回目)

四国大会優勝

国体7位(香川選抜)

 

坂出工業はリベロを置かない全員攻撃のコンビバレーに注目です。漫画で見るような試合展開を現実で見られることでしょう。セッターの田岡悠留選手(3年)の多彩なトスワークが見どころですが、セッター以外も綺麗なトスを上げられるというハイレベルなバレーボールの試合に目が離せません。

 

東福岡高等学校(福岡)(12年連続14回目)

九州大会準優勝

インターハイ準優勝

国体5位(福岡選抜)

 

東福岡は各個人の能力が高いことや、攻撃の引き出しが多いこと、更には戦略的なメンバーチェンジが見られるところがポイントです。U-18にはアタッカーながらセッターとして選出された葭原逢太選手(2年)をはじめ、攻撃力の高い選手がそろっています。199cmの川野史童選手(3年)のブロックにも期待が寄せられます。

 

東山高等学校(京都)(4年連続15回目)

近畿大会準優勝

インターハイ優勝

国体5位(東山)

 

東山攻撃力の高いコンビバレーが注目です。特にU-18でMVPを受賞された尾藤大輝選手(2年)のアタックには目が離せません。また正確なトスを上げる當麻理人選手(3年)と高校生で唯一日本代表にも選出された207cmのミドルブロッカー麻野堅斗選手(3年)によるDクイックは高校生ではほとんど見ることができないプレーのため注目です。

 

終わりに

個人的な注目ポイントを簡単にまとめてみました。右上の激戦区、左側の高校はどこが上がってくるのかなど、楽しみを考えると枚挙にいとまがありません。僕が注目するポイント以外にも見どころはたくさんあります。昨年の秋田県雄物川高等学校や宮崎県立日南振徳高等学校、岐阜県立岐阜商業高等学校のようなダークホースも現れることでしょう。今年は準決勝からではありますが、有観客の試合にもなるので本当に楽しみですね!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

ハイキュー!!のキャラクターである烏養一繋の言葉を借りて、この記事を終わりにします。

 

「波乱の無え“春”があるかい」