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【春高バレー】2023 春高バレー 全日程を終えて

2023年の春高バレーが全日程を終えました。 今年の春高は例年になく大接戦になりました。 それだけ実力が伯仲していたということでしょう。とても面白い試合が多かったです。

そんな春高バレーの今年の結果を見ていきましょう。

2023 春高バレー終結

まずは今年の結果を反映させたトーナメント表を確認してみましょう。

2023 春高バレー終結

今年の優勝は駿台学園高校、準優勝は鎮西高校、3位は習志野高校と東山高校でした。 各高校の皆様、おめでとうございます!

今回ベスト4となった高校はどこも特色があり、違うタイプの高校が揃うこととなりました。

どのような高校だったか簡単に見て行ければと思います。

各高校のスターティングメンバーは準々決勝と同じです。 メンバーを参照したい際には、以下記事もご覧になっていただければと思います。

chibiceboy.hatenablog.com

第3位

習志野市立習志野高等学校(千葉)

習志野高校は組織的なブロックと積極的にミドルを使うチームです。特に小田周平選手(3年)はブロックにアタックに大活躍の選手でした。 準決勝の駿台学園戦では相手の緻密なバレーによって思うような攻撃やブロックができず、敗戦となりました。

習志野高校の選手たち

東山高等学校(京都)

東山高校は早いトス回しで得点を取るチームです。インターハイを優勝しており、春高で2冠を目指すチームでした。 しかし、選手の怪我が多い中の挑戦となりました。ベストメンバーではなく、またベストコンディションでもない中での準決勝鎮西戦となり、フルセットの末敗れました。

東山高校の選手たち

準優勝

鎮西高等学校(熊本)

鎮西高校はエースで決めるチームです。あまりコンビを使わず主にレフトで点を取るシンプルなバレーを展開しております。 世代を代表する大エース桝本颯真選手(3年)のアタックはまさにわかっていても止められないという言葉がピッタリです。182cmとアタッカーとしては小柄ながら、ブロックの上からスパイクを決めるシーンは非常に多く見られました。 また、今大会では死のブロックと名高い激戦区を潜り抜けました。2回戦では松本国際、3回戦では東北、準々決勝では福井工大福井、準決勝は東山と、トーナメント表を見てもわかる通り、まさに強豪を倒し続けた強豪です。 決勝では先に2セットを先取するも、駿台学園の脅威のデータバレーに逆転を許し、フルセットの大激闘の末、駿台学園に勝利を譲る形となりました。 それでも2年連続の準優勝となり、強豪の名を今年も全国に轟かせていました。

鎮西高校の選手たち

優勝

駿台学園高等学校(東京第一)

駿台学園高校は個人のレベルが高く、またチームとしても穴の少ないバレーができます。梅川監督も「どの選手が出ても同じように試合ができる」と仰るように、そのレベルの高さ、そしてバレーIQの高さがうかがえます。 特に大エースの佐藤遥斗選手(3年)、U-18日本代表の亀岡聖成選手(2年)、秋本悠月選手(2年)はチームの要と言っても過言ではないですね。 また、梅川監督は女子のVリーグのチームであるNECレッドロケッツのアナリストとして活動されていた経歴があり、その経験を活かして駿台学園でもデータバレーに取り組んでいました。

そんな駿台学園ですが、今年の全国の成績ではインターハイベスト8、国体3位と優勝まであと少しというところまで来ていました。そして迎えた春高での鎮西戦でした。 第1セット、第2セットは鎮西高校の止まらぬアタックに終始苦しめられ、セットを落としてしまいます。しかし、梅川監督のデータバレーが第3セット目から活き始めてきました。 第1セット、第2セットで決められていたスパイクのコースにレシーブが入る、またブロックとの連携も図る、そうすることでコートに落ちるボールの回数がだんだんと減っていきました。 そして第5セット迎えたチャンピオンシップポイント、佐藤遥斗選手のサーブでレシーブを崩し、最後は鎮西のミスで駿台学園の得点となり、見事6年ぶり2度目の優勝に輝きました。

駿台学園高校の選手たち

来年度の優勝はどこになるか

春高で3年生は引退となり、新しいチームが始動します。 今回優勝した駿台学園高校、鎮西高校は優勝候補として来年度も名を連ねることでしょう。 また、今大会の春高バレーに出場できなかった高校でも、主力だった下級生が頭角を現し予選を制する高校が出てきます。 今年のインターハイ、国体、そして来年の春高バレーも目が離せないですね。

面白いバレーを見せてくれた高校生の皆様、ありがとうございました!そしてお疲れ様でした!

来年度も楽しみしています!